ばくりゅうしゅ さんりゅうしゅ (1)麦粒腫 (ものもらい、めんぼ、めばちこ) と霰粒腫 麦粒腫 (ばくりゅうしゅ)は瞼の脂腺や汗腺が細菌感染によって急性に化膿するもので、瞼の縁近くが赤く腫れて、押さえると痛みがあります。 売薬の目薬を使っても 2 〜 3 日で治らないときは、早めに眼科に罹ってください。1 週間以上にわたって放置すると、周囲に肉芽が出来て、しこりとなりきれいに治りにくくなります。抗生物質の点眼や内服を使っても化膿がおさまらず、膿点がはっきりしてくれば、切開して膿を出した方が早く楽になります。日常コンタクトレンズを使っている方は、瞼が腫れたり痛かったり、少しでも異常を感じたら、絶対にコンタクトレンズを入れない様にしてください。またレンズを装脱する時には、必ず手をよく洗って不潔にならない様に十分注意してください。 麦粒腫と同じ様に腫れても、押さえて痛みが無く、硬いしこりとなる物に 霰粒腫 (さんりゅうしゅ)と言うのがあります。これは瞼にあるマイボーム腺という脂腺がつまって、慢性の肉芽性炎症を起こしたものです。治療法は局所麻酔をして、結膜側や場合によっては皮膚側からも切開して、内容物を掻爬(そうは)し摘出します。
(2)結膜炎 結膜炎にも色々な種類があり細菌性、ウイルス性、アレルギー性などがあります。なかでも現在最も注意しなければいけないのはウィルス性結膜炎で、その代表的なものが、流行性角結膜炎です。伝染力が非常に強いため、家族内、職場内、学校内などで集団発生する危険があり、伝染予防に十二分な注意が必要です。 また、近年著明に増加し、結膜炎の主流を占める様になったのがアレルギー性結膜炎で、杉を始めとする様々な花粉やダニ、ハウスダストなどに対するアレルギーが原因です。アレルギー性結膜炎は眼の充血、痒み、涙、異物感や白っぽいメヤニを少量伴うことがありますが、非感染性で他の人にうつる心配はありません。頻度としては、全人口の15〜20%が罹患しているとても多い疾患です。
(3)ドライ アイ 眼の表面はたえず涙で潤されて、Wetの状態でないと、ドライ アイという障害が発生します。 ドライ アイとは「涙液の量的または質的な異常により、引き起こされた角結膜上皮障害」と定義されています。ドライ アイには涙腺からの涙の分泌量が少なくなる、シェーグレン症候群という病気に代表されるものと、色々な原因で、涙の蒸発が亢進することによって起こるものとがあります。
ドライ アイを悪化させる要因は3つのコン(パソコン、エアコン、 コンタクト)であるということが言われています。 第1番がパソコンです。仕事で1日中パソコンの画面を見続けていると、まばたきが著しく減少し、涙が蒸発して目の表面が乾燥し易くなります。1時間に10分程度目を休めたり、人工涙液を点眼したりして、目の乾燥を防ぐ必要があります。
第2番目がエアコンです。オフィスで空調の吹出し口のそばに座って仕事をしていると、その風で涙が蒸発してしまいます。吹出し口の風の向きを変えたり、席を変わったり、意識的にまばたきを多くするなどして、乾燥しない様にして下さい。
第3番目がコンタクトレンズです。コンタクトレンズ上の涙の厚さは、装用していない人の角膜上の涙の厚さよりも薄く、特に汚れたレンズの表面は短時間で乾燥してしまいます。 最近では酸素透過性の良い、シリコンハイドロゲルという新しい素材を使った、使い捨てのソフトコンタクトレンズが発売されており、これを使うと乾燥感を軽減するのにいくらか良いと言われています。
(8)網膜剥離 眼の前に黒いゴミの様な物が出て眼の動きと一緒に動き、あたかも蚊が飛んでいる様に 見えることから、飛蚊症(ひぶんしょう)という状態が、近視の人や年をとってきた人に しばしば起こります。これは眼の奥の視神経のまわりの後部硝子体膜が硝子体の液化に よって網膜から剥離して、硝子体の中に浮いた状態です。 これが発生した時には、周辺の 網膜に孔があいていないかどうか、精密な眼底検査を受け、もし周辺部に網膜裂孔が見つかれば、その周囲をレーザー光線で焼くことによって重篤な網膜剥離に進行する ことを予防することができます。